2011年1月28日金曜日

プレイステーション3版『真?三國無双 Online ?神将乱舞?』先行試遊リポートをお届け

●一騎当千の爽快感と繊細な駆け引きが同居する『無双』

 コーエーは2010年2月9日、同社本社にて2010年2月18日に発売されるプレイステーション3用ソフト『真?三國無双 Online ?神将乱舞?』のプレス向け先行試遊会を開催した。

『真?三國無双 Online』は、コーエーの看板アクションゲーム『真?三國無双』シリーズをベースに開発されたオンラインタイトル。2007年にPCでサービスを開始し、複数回の大型アップデートを経て、現在はプレイステーション3版のタイトルにもあるとおり“神将乱舞”という拡張パックのサブタイトルつきで運営が行われている。ちなみにプレイ料金およびアップデートはすべて無料。プレイステーション3版は、パッケージさえ購入すれば、最新のゲーム内容を同ハードのハイスペックな表現能力でフルに堪能することができるのだ。

 試遊開始に先立っては、プロデューサーの藤重和博氏と開発ディレクターの越後谷和広氏よりプレイステーション3版『真?三國無双 Online ?神将乱舞?』のポイントが紹介された。“一騎当千の爽快感をオンラインへ”と作品のコンセプトを語った藤重氏。「『無双』シリーズの爽快感とPC版で培った技術、サービスを存分に味わってもらえるコンテンツになっていると思います」と仕上がりに自信を見せた。越後谷氏からはゲームの概要とプレイステーション3版ならではの要素が明らかに。まず、PCからコンシューマーへ移植するに当たって操作面を見直したそうで、コントローラーだけでもストレスなくプレイ可能なインターフェースを実現したという。同氏いわく、ふつうに遊ぶ分には「キーボードもいらない」とのことだ。新たな試みとしては、PlayStation Homeに『真?三國無双 Online ?神将乱舞?』のラウンジ“回廊”が、ソフト発売1週間まえの2010年2月11日よりオープンする。訪れた人には漏れなくゲーム内で使える衣装が贈られるほか、ゲーム内の外見をPS Home上で再現するためのアイテムがPlayStation Storeで販売されるとのこと。
 両氏のプレゼンに続いて、いよいよ試遊がスタート。今回はプレイステーション3版をゲーム冒頭から体験できたほか、2010年3月18日に実施予定の大型アップデート“Revolution6”で追加される新武器の確認も行うことができた。

 ゲームを開始してまず最初に行うのは、自キャラクターの作成。性別、髪型、肌の色といった外見はもちろん、セリフの喋りかたも設定が可能。粗暴そうな外見にも関わらず口調は聡明な策士風……なんていうギャップのある武将を作ってみるのもおもしろいだろう。キャラ作成をしたらつぎは魏、呉、蜀の中から所属勢力を選択し、それが終了したらチュートリアルに突入。『真?三國無双 Online ?神将乱舞?』は基本的にコンシューマー版の操作を踏襲しているので、一度でも『真?三國無双』シリーズに触れたことがある人なら問題なく遊べるはず。しかし、システム面は少し異なっており、たとえばコンシューマー版ではキャラ、または武器のレベルに依存していたチャージ攻撃の種類が、本作では一部のモードを除いてつねに初期状態からスタートする。全プレイヤーが対等の強さでバトルが開始されるので、よりプレイヤー自身の実力が勝敗を左右するのだ。チャージ攻撃を増やすには敵が落とす“仙箪(せんたん)”を集め、それを消費して“連撃強化”を行えばオーケー。ただし、仙箪ではそのほかにも攻撃、防御、体力、無双、副将といったさまざまな要素を強化することが可能なので、コンシューマー版とはまた異なった戦略的な立ち回りを求められることになる。

 また、『真?三國無双 Online』ならではの重要な要素と言えば“街”の存在。同勢力の仲間たちが集うこちらでは、さまざまな“特務”(クエスト)の受注やアイテムの売買を行うことができる。特務をこなして得た軍資金で装備を整え、他勢力との戦闘“激突”や“争奪”に向かうというのがゲームの基本的な流れになるが、それ以外にも消費アイテムを合成したり、服をかすたまいず可能な“錬成”という要素などが街には用意されているので、そちらに楽しみを見い出すという遊びかたももちろんオーケーだ。

 チュートリアル終了後には、試遊会のために用意されたキャラクターを使い、別会場に控えた開発スタッフとの“乱戦”も実施。これは『真?三國無双 Online』の目玉とも言えるモードで、最大12対12対の対戦が楽しめる。今回はプレス陣と開発スタッフからそれぞれ6人ずつ参戦し、残りはCPUというルールとなった。乱戦の勝利条件は敵の兵糧ゲージをゼロにすることで、敵の兵糧庫にある火薬箱を破壊したり、2分間拠点を保持し続けることで、ゲージは減少していく。また、連続攻撃の回数を決める連撃強化は開始時からマックスの状態。100パーセントのぶつかり合いを最初から楽しめるというわけだ。

 記者はこれまでコンシューマー版の『真?三國無双』シリーズはほとんどプレイしていたが『Online』は初体験。ということで、多人数で遊ぶ『真?三國無双』の醍醐味が味わえる乱戦は発見の連続だった。『真?三國無双』シリーズは以前から対戦、協力プレイを搭載していたが、個人的にそれらは同じ戦場に仲間がいるだけというだけで、ともに戦っているという感覚は薄かった。システム的な問題か、そもそもゲーム的にそういった感覚を得にくいのか……といろいろ理由を考えていたがわからなかった。しかし、今回乱戦を体験したことで、シンプルに“人が少なかったから”という結論に辿り着いた。拠点を攻めようとしたら人間の操作する武将たちに囲まれたときの絶望感、ひとりの武将を6人がかりで袋叩きにする優越感、火薬箱を攻撃する仲間をスクラムで守る結束感、そしてなによりも大人数の“意思をもった”武将たちが入り乱れて戦う混沌が、ともに戦っている感を刺激してくれるのだ。

 また、ある程度大雑把な攻撃でもイケイケどんどんで倒せてしまった敵武将たちは、操作するのがコンピューターから人間に代わるとかなり具合が変わってくる。お互い、間合いを読み合い、一瞬の油断を突いて攻撃を仕掛けるという、非常にアツい駆け引きが生まれるのだ。一騎当千の爽快感がウリの『無双』シリーズは、そういった繊細な部分とイイ意味でかけ離れていると記者は思っていたが、『真?三國無双 Online ?神将乱舞?』をプレイして考えを改めたのであった。

 試遊会の合間には開発プロデューサーの藤重氏と開発ディレクターの越後谷氏にインタビューも敢行。PCからプレイステーション3へ移植するに当たっての苦労、また記者のようにコンシューマー版しか遊んだことがない人へのアピールポイントなどを聞いた。

――『真?三國無双 Online』が、通常の『真?三國無双』シリーズと大きく異なる部分はどこでしょうか?

藤重和博氏(以下、藤重) 『真?三國無双』シリーズは、アクションはもちろん、シナリオやキャラクターもしっかり作っていますので、いろいろな楽しみかたができる作品だと思います。そこで、『真?三國無双 Online』ではその中から、アクションの部分をクローズアップして、いろいろな人と対戦などができたらどういう風におもしろさが広がっていくんだろう? という挑戦をしてみました。みんなでひとつのワールドを共有し、ともに戦いときにライバルとして対戦するのは、オンラインでしか表現できないことですから。

越後谷和広氏(以下、越後谷) 『無双』シリーズを我々は“タクティカルアクションゲーム”と呼んでいるのですが、その根底に立ち返ったのが『真?三國無双 Online』でしょう。爽快なアクションは当然ですが、タクティカル(戦術性)の部分をさらに練り込んだわけです。多人数での協力、対戦を『無双』のアクションで表現したところにぜひ注目してほしいです。

――プレイステーション3へ移植するに当たって苦労した点はありますか?

藤重 PC版でできることがプレイステーション3版でできなかったり、その逆があってはまずいので、そこの調整が大変でしたね。

越後谷 対戦要素があるゲームなので、すべてのプレイヤーができるだけ同じ条件で遊べなくてはいけません。それがいちばん難しいところだったのですが、プレイステーション3版はかなりキレイなグラフィックで、ほぼPCと同じ条件で戦えるように仕上げられたと思います。グラフィック表現としてはPC版の高品質くらいでしょう。

――プレイステーション3向けの最適化は、具体的にどういった部分で行われているのでしょうか?

藤重 アクションゲームなので、PCでもコントローラーだけで遊べるようには作ってありました。ただ、PCの場合は必ずキーボードがセットになっているので、専用のショートカットキーをいろいろと設けていたんです。一方、プレイステーション3では全員がキーボードを用意するわけではない。そこで、キーボードがないという前提でショートカットキーを始めボタン配置の優先度を改めて検討しました。チャットを思い切り楽しみたいという人にはさすがにキーボードがあったほうが便利でしょうけど、ふつうにプレイする分には、他のユーザーとのコミュニケーションも含め、コントローラー操作でストレスを感じることはないでしょう。

――PS Homeのラウンジ“回廊”が発表されましたが、あちらではどんな展開を考えいるのでしょう?

藤重 具体的な時期は決めていないのですが、ラウンジ内でイベントを開催すべく動いています。内容、規模ともに検討中ですが、ただ見ているだけではなくユーザーの皆さんが参加して楽しめるようなものにできたらいいですね。

――プレイステーション3版の発売を待つユーザーへ向けてメッセージをお願いします。

藤重 PC以外でも『真?三國無双 Online』は遊べないのか? という要望を以前からいただいていたので、そういった待ち望んでくれていた方たちへようやくお届けすることができてうれしく思います。『無双』シリーズというタイトルに初めて触れる人も満足できる内容になっているので、ぜひ皆さんに遊んでほしいですね。

越後谷 『真?三國無双 Online』は全国の『無双』ファンの中から猛者が集う場所になると思います。キャッチコピーも“最強は誰だ?”なので、我こそはと思う人はぜひ自分の力を試してください。もちろん、『無双』シリーズがはじめてという方も大歓迎なのでひとりでも多くの人が参加してくれることに期待しています。

※『真?三國無双 Online ?神将乱舞?』の公式サイトはこちら
www.musou-online.jp/index.asp



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? 『真?三國無双 Online ?神将乱舞?』の発売日は2010年2月18日

引用元:Reign of Revolution 情報局

2011年1月22日土曜日

宝島社、都内大型書店内に書店 読者の反応知るアンテナ?

 東京都内の大型書店に今月、特定の出版社が自社の出版物を並べた「書店内書店」が期間限定でオープンした。“出店”したのは、ブランドバッグ付きのファッション誌など斬新なアイデアでミリオンセラーを連発している宝島社(東京)。出版不況の中、出版社が読者の反応を直接知る試みとして、出版界から注目が集まっている。(戸津井康之)

 「新刊を出版したら、後は書店任せ。出版界の既存の流通システムに疑問を感じ、書店を応援するための手段の一つとして企画しました」。宝島社広報課の担当者は、書店内書店の意図を説明する。同社が今月1日から25日までの限定で設置したのは、大型書店「リブロ池袋本店」(東京都豊島区)地下1階の一画。100万部を超えたイヴ?サンローランのバッグ付き雑誌のトートバッグなどを洋品店の売り場のように飾り付け、一風変わった演出でアピールした。

 初日は、通常の3倍の売り上げを達成したという。同書店の矢部潤子?営業統括マネジャー(52)は「凝ったレイアウトといい、香りの演出をしたり、ふだんのブックフェアとは明らかに違う。“書店の新たな一面”をお客さまは楽しみに来てくれる。書店員にとっても勉強になります」と話す。

 この企画は、今年4月から5月にかけ、テストケースとして紀伊国屋書店福岡本店(福岡市)で実施。宝島社のブランドバッグ付き雑誌やベストセラー小説『チーム?バチスタの栄光』の著者、海堂尊(かいどうたける)さんの文庫シリーズなどを並べた特別コーナーが客の目をひき、「ふだん素通りしていくOLたちが立ち寄るなど客層が広がった」(同書店員)と、書店側にも好評だった。その後、宝島社でオープンする書店を募ったところ全国から応募が殺到したという。

 書店内書店には別の意図もある。「家電メーカーにはアンテナショップがあるのに、なぜ出版社にはないのか? 読者の反応をダイレクトに出版社が知る手段が今の流通市場にはない。書店内書店をアンテナショップ代わりとして使い、読者のニーズにかなう出版活動にも生かせたら」と同社の担当者は期待を込める。同社では「全国に広げていきたい」としており、成功例が増えれば、追随する同業他社も出てきそうだ。

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